サンゴ礁の恩恵

イノー』が広がっている海岸・・・沖縄ではお馴染みの自然の風景。

イノーとは、沖縄の方言で、サンゴ礁に囲まれた浅い礁池のことです。イノーには小魚や貝など、様々な海洋生物が生命を育んでいます。そのため『海の畑』と呼ばれ、昔の人々は魚介類をとって生活の糧とし、暮らしを支えてきました。穏やかな海なので、子どもたちの(いや大人も・・・)格好の遊び場でもあり、サンゴ礁を身近に感じる場所です。

第十一管区海上保安本部のHPでは『イノーカレンダー』として干潮の時刻を公開して潮干狩りや海洋生物の観察など、自然の水族館を楽しもう!!と推奨しているんですよ。

▼イノーは自然の水族館(第十一管区海上保安本部のHP
イノーは自然の水族館

どうですか? イノー遊びをしたくなりますね^^

また、サンゴ礁の働きで形成されるのが『琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)』です。

沖縄では古くから建材として用いられ、城壁や石垣、井戸、そしてお墓などに利用されてきました。亀甲墓にもみられますね。

玉陵の陵墓や石垣にも琉球石灰岩が使用されていて、印象深いものです。

玉陵の陵墓

自然の堆積岩ならではの美しい模様に加え、保湿性、通気性に優れいていることもあり、沖縄ではあらゆるところで琉球石灰岩をみかけます。今度みかけたらじっくりと観察してみてくださいね。

イノーと琉球石灰岩・・・サンゴ礁は魚だけでなく私たち人間にも恩恵をもたらしています。

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