永遠の愛

「一緒にお墓に入ろう。死ぬまで一緒、そして死んでも一緒。」

ひと昔前のプロポーズ。この言葉は、古き良き昭和に流行ったものだ。
その頃は、男も女も一生添い遂げ、さらに家族として同じお墓に入るという覚悟があったんだね。

しかし、永遠の愛を表現するためにお墓を絡めたこのプロポーズは、なんかダサ~イという理由から長らく人気がなかった。ところが、平成も終わろうとしている今、うっすらと人気回復中のようだ。

離婚が珍しくなくなったこの時代、死ぬまで一緒、死んでも一緒!たとえ肉体が無くなり、魂レベルになっても添い遂げようという想いは、「素敵だわ!」という評価に変わってきたのである。

これは、洋服などの流行のサイクルと似ている
流行る → ダサくなる → 消える → また流行る

更に、シニアのカップルが再婚するにあたり、昭和の記憶をたどってこの言葉を使いだしているのかもしれない。

確かに、私が愛して止まないキアヌ・リーヴス様に、
「一緒にお墓に入ろう。死ぬまで一緒、そして死んでも一緒。」
なんて言われちゃったら、嬉しすぎてその場で倒れそうだ。

そんな妄想の中、ふと思い出したのが、アメリカのお墓。

一人一墓のアメリカのお墓は、墓石に故人の名前と生きた年代が彫られている。
加えて、
「ジョンの愛しい妻で3人の子供たちの良き母」
「馬好きでユニークな男」
「生涯をジャズに捧げた男」など、故人を表す一言が記されている。
こんな風に、墓石を通して故人の生前の姿が偲ばれるのは、なかなか興味深い。
このスタイルを日本のお墓にも取り入れられないものだろうか?

日本の家族墓は、〇〇家の墓と書かれているが、いつからいつまで生きた誰がそこに眠っているかはわからない。そこで、〇〇家の下に故人の名前と生きた年月、そして一言を刻印するのはどうだろうか?下の絵のように

永遠の愛

これからお墓の形態はどんどん変化していくと思う。
もしかしたら、遺影がプレートに焼き付けられて、どんな人がそのお墓に眠っているか具体的にわかるようになるかもしれない。

そうなると、まったくの他人でも、
「このお墓って、どんな人が眠っているのかしら?」と興味が沸くと思う。
欧米の墓地のように、霊園散策が当たり前になるかもしれないね。

私も
永遠の愛を誓った二人、ここに眠る
そんな風に墓石に刻まれたいな~。あっ、勝手な妄想ですけど・・・。

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