『沖縄のひな祭り』とも言われる『ハマウイ(浜下り)』とは?

 

▼『沖縄のひな祭り』とも言われる『ハマウイ(浜下り)』とは?

 

本土で3月3日と言うとひな祭りですね。雛人形を飾り、ちらし寿司やハマグリのお吸い物を食べて、女の子の健やかな成長を願う行事です。一方、沖縄でも女の子の成長を願う行事はあるにはあるのですが、本土とは全く違うものとなっています。

それが『ハマウイ』です。女性がご馳走を持って海に行き、海水に手足を浸けて身を清め健康を祈願、その後、ご馳走をみんなでワイワイしながら食べるというもので、『三月遊び』とも呼ばれます。旧3月3日に行われ、2018年は4月18日がその日に当たります。この際に食べられるものの一つが『サングヮチグヮシー(三月菓子)』というもの。細長いドーナツ状のお菓子で、沖縄県内のスーパーや商店などで手軽に買うことができます。

女性や女の子にとっては楽しい行事ですが、ハマウイにはこんな由来があります。城下町に住むある17歳の娘が美男子と出会い妊娠してしまいました。しかし、その美男子はアカマタ(蛇)が化けたマジムン(悪霊)だったのです。そこでユタ(巫女)に相談したところ、3月3日になったら海に降りて砂を踏み、体を海水に浸して穢れを落とすように言われます。娘は言われたとおり海に行き、悪霊の穢れを落とすことができた、という民話です。

ハマウイの時期は一年の中でも干満の差が大きく、潮が引くと非常に遠浅の海になります。なので、潮干狩りやその他の海遊びにはピッタリのシーズンとも言えます。ぜひ、家族一緒に海を楽しんでみてはいかがでしょうか。またその際は、岩場の窪みや急な深みなど、足元にはくれぐれもご注意下さいね。

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