今年は沖縄が本土に復帰して50周年の節目の年です。5月15日には記念式典が行われ、その様子が県内外に発信されました。
記念式典のテレビ中継の視聴率は沖縄16.1%、関東では2.2%と大きな差があったようでですが・・・この1年を通して各分野において特集やイベントが予定されているので、この機会にあらためて沖縄の歴史や発展の歩みを学んでいきたいですね。 写真や動画など記録が残っていることに感謝です。
「アメリカ世」から「ヤマト世」へ・・・復帰前後で何が変わっていったのでしょうか?インパクトがあるのは「通貨の変更」「パスポートの廃止」「730」などですが、意外に知られていないのがお墓に関する法律の適用です。
日本における「墓地・埋葬等に関する法律」は昭和23年に施行されています。本土に復帰するということは、法律も適用されるということなので、お墓に関する法律に則って、沖縄のお墓事情も大きく変わってきたのです。
沖縄には住宅地の中に突如大きなお墓がどどーんと現れることがよくあります。それは、法律が適用される以前、または周知が徹底されていない為に法律を知らずに建てられた門中墓や個人で所有するお墓が多いからなのです。中には自宅の隣にご先祖様のお墓を・・・というご家庭もあるようで驚くこともありますが…これも他県とは違う歴史的・文化的な流れを汲んだものなのです。
また、古来より沖縄では「風葬」の文化がありました。土葬や火葬とは違う埋葬方法です。「遺体を雨風にさらして自然に消滅させる葬礼の仕方」です。自然回帰の思想が根底にあり、離島で多く行われていました。そもそも火葬設備が整っておらず、埋葬のための土地がないということも理由のひとつのようですが、明治時代に行政から禁止されるまでは「風葬」が一般的でした。
風化して遺骨になったら洗骨をして、お墓に安置します。命の繋がりを感じる映画「洗骨」は沖縄の葬礼文化を後世に伝えていく上でも、貴重な映画だと思います。
話は少しそれましたが…お墓の法律は変わっても、沖縄独自のお墓文化や先祖供養の心は変わらないと思います。
沖縄県が掲げる沖縄復帰50周年の事業テーマの中に「祖先への敬い、自然への畏敬の念、他者の痛みに寄り添う肝心など、沖縄文化の魅力を共有し、沖縄らしいやさしい社会の実現に向けた機運を高める」とあります。沖縄文化のひとつに「お墓文化」があることも、どうぞ忘れないで下さいね。
さて、梅雨の時期・・・これから台風もやってきます。お墓にとっても耐え忍ぶ時期ですが、少しの綻びがあると耐えることができません。お墓も建物と同じように定期的なメンテナンスが必要です。
沖縄ならではの強烈な日光による劣化や、海風による塩害、台風や大雨による崩落の被害など、気になるところはメンテナンスしていきましょう。
草むしりや補修・建て替えが必要だな~と感じたら、まずはご相談ください。
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マイベストプロ沖縄【天久石材 知念正彦】