秋のお彼岸

知人が旅立ったと知ったのは半年も過ぎてのこと。コロナ禍ということもあり、お見舞いは遠慮していました。SNSの投稿が止まったので気にはなっていたのですが・・・まさか・・・快復に向かっているとばかり思っていたのでとてもショックでした。

奥様いわく、「悲しいニュースは後のばしでもいいのかなと・・・風の便りで届くのでそれでいい・・・」という思いで誰にも連絡せず家族だけで見送ったとのことです。故人もそれを望んでいたらしく、お二人らしい選択だと思いました。

故人の最期を伺いました。紅茶を飲みたいとリクエストして、奥様が支度中に眠るように逝ってしまったようで、まさにその人らしい旅立ちです。奥様は「100年分愛してもらったから、とても幸せだったし、今でも、心は繋がっているので一緒に日々を穏やかに過ごしていますよ、お気遣いありがとう」というメッセージが返ってきました。

なんて素敵なご夫婦なんでしょう。

私達には必ず死が待っています。それは誰も逃れることはできません。果たして自分はどのように旅立つのだろうか?と考えてしまいます。まっ、考えたところで、思い通りにいくはずもないので・・・最期の時は自然におまかせするしかないのでしょうが、ただ、悔いのないように一日一日を大切に過ごしていかねばと改めて強く感じた次第です。

秋のお彼岸早いもので暦は9月に突入。秋のお彼岸の季節です。今年の秋分の日は9月23日、その日を挟んで前後3日間が秋のお彼岸であり、日本各地では古くからお彼岸に墓参りに出かけ、供養を行う習わしがあります。

沖縄では墓参りはシーミーの時期が主ですので、この時期は「ヒンガン」といってお仏壇とヒヌカン(火の神様)に先祖供養と家族の無病息災を祈りご馳走をお供えします。

彼岸は年に2回、春分の日と秋分の日を挟んで行われます。太陽が真東から昇り真西へと沈むこの2日間は、三途川を挟み、あちらの世界「此岸」にいる大切な人やご先祖様と私達の距離が近くなるとされています。

煩悩や苦しみ、欲望のない悟りの境地である「此岸」と煩悩の世界の「彼岸」が通じやすくなるのです。お墓やお仏壇はその扉のようなもの。しっかりと手を合わせてくださいね。

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