刻まれていく沖縄の歴史

5月15日の沖縄本土復帰記念日が過ぎ、来年の復帰50年の節目に向けて早くも色々と動きがみられます。放送局では特番やイベントの開催が予定され、新聞社では復帰にまつわるエピソードの募集が始まっています。

復帰の思い出は人それぞれ・・・インターネット上では多くの写真が懐かしい当時の様子を世に伝えていて、様々な記憶が蘇ってくるという方も多いのではないでしょうか? 後世に語り継いでいく貴重な情報・・・『伝えていく』というのも、今を生きる私達の使命ですね。

復帰を語る前に沖縄の歴史のおさらいをしましょう。

首里城1万年前までは大陸と繋がっていたとされる琉球列島、海辺の暮らしから農耕社会、グスク時代、三山時代を経て、琉球王朝時代へと移ろいでいきます。450年間続いた琉球王国は日本・中国・東南アジアとの貿易も勢力的に行われ、琉球独自の文化を築いていきました。

1879年には明治維新による廃藩置県の中、沖縄県が誕生。1945年の沖縄戦では県民の死者・行方不明者は12万2千人余り、うち民間人の死者は9万4千人にものぼりました。痛ましい戦争の爪痕は至るところに残っています。

戦争が終結し、沖縄はアメリカ統治時代へと移りアメリカ文化が生活の中に共存するようになりました。いわゆる「アメリカ世」の時代は27年間続きました。

沖縄が日本本土へ返還されたのは1972年(昭和47年)のことです。

およそ半世紀前のことになりますが、復帰当時の思い出は今なお記憶に残っているようです。まわりの人に復帰の思い出を聞いてみました。

  • 通貨交換のため銀行に人々が押し寄せた。交換レート360円は恐るべし!
  • 今まで1セントを握りしめて通っていた駄菓子屋(イッセンマチャーグァー)に10円玉を持って買い物にいったこと。おもちゃのようなお金で買い物ができるか心配だった(笑)
  • ニコニコマークの下敷きと筆入れ、シールなどが学校で配布された!あの黄色い色とデザインは鮮明に覚えている。
  • 渡航にはパスポートが必要だった。
  • 琉球政府発行の母子手帳は大切な宝物
  • 車は左ハンドル、右側通行だった。
  • 復帰後は多くの家庭が日の丸を軒先に掲げて復帰を喜んだ

などなど・・・沖縄の本土復帰からおよそ半世紀!時代の流れを感じます。

沖縄は先史時代、古琉球、近世琉球、近代沖縄、現代沖縄へと、それぞれの時代の潮流によって激動の歴史を刻んできました。世の中が開けていくにつれ沖縄の人々の生活様式も変わってきました。

一方変わらないものもあります。それは「沖縄独自のお墓文化、先祖供養」です。亀甲墓にみられるようにお墓の形も特徴的ですが、お墓参りの時期や方法、お盆などの供養の仕方など、独特の風習はアメリカにも日本本土にも影響されることなく根づいてきたのものです。独特のお墓文化や先祖供養をこれからもしっかりと守っていきたいですね。

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