春のお彼岸

お彼岸ポカポカ陽気が続いている沖縄地方、特に今週は最高気温が24~26度との予報で、半袖姿の方を目にすることが多くなってきました。このまま夏に向けて気温がぐんぐん上昇、冬服ともおさらば・・・と思いきや、寒さがぶり返す「寒の戻り」があるので毎日の天気予報、気温チェックはかかせませんね。

沖縄では寒の戻りのことを「ムドゥイ(戻り」ビーサ」と言います。県内各地では海開きがスタートする暖かい時期ですが、時々寒さが戻ってくるという表現です。そして、4月頃の最後の寒さには「ワカリ(別れ)ビーサ」という言い回しを使います。

まぁ、その寒さも10度台なので本州と比べたら可愛いものですが、沖縄の人は薄着なので急な寒の戻りは堪えるのです・・・。

さて、今週の土曜日3月20日は「春分の日」、春のお彼岸シーズンの到来です。この日を挟んで前後3日間の計7日間は「春のお彼岸」の期間で、本州ではこの時期にお墓参りをする習慣がありますね。

▼2021年の春のお彼岸

  • 3月17日(水)彼岸入り
  • 3月20日(土・祝日)中日
  • 3月23日(火)彼岸明け

お彼岸の語源はサンスクリット語(古代インドのアーリア語)の「波羅蜜多(パーラミタ)」の漢字訳である「到彼岸」の略だといわれ「煩悩や迷いのある世界から悟りの開けた世界へ至るために行う修行」のこととされています。

仏教では三途の川の向こう側にある「彼岸」は悟りの境地、一方こちら側の「此岸」には煩悩が溢れていると考えられています。西の方角にある彼岸と呼ばれる極楽浄土に向かって拝むことで、煩悩なき世界へ至ることというのが由来のようです。

お彼岸の中日である「春分の日」と「秋分の日」は太陽は真東から昇り真西へと沈むので、あちら側との境界線がはっきりすることから西側にいるご先祖様や大切な人と繋がり、偲ぶ日としてお彼岸の風習が根付いてきたようです。

沖縄での墓参りは主に十六日祭やシーミー(清明祭) が盛んなので、お彼岸にはお仏壇や屋敷の拝みをしてご先祖様と繋がるという風習のほうが根付いているようです。

また、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日とされています。せわしい日々の中ではなかなか自然に目を向ける機会は少ないと思いますが、この日はぜひ!ご先祖様に感謝する心と合わせて、自然や生物へ意識を向け、自然の香り、音、色、手触り、味など五感をフル活動させて春を満喫する日として過ごしてくださいね。

春のお彼岸が過ぎるといよいよ清明祭シーミーです! お墓参りがスムーズに行えるように、お墓のメンテナンスも大切に行っていきましょう。

大切なご先祖様のためにも、草むしり、お墓の建立、全体的なリフォームから部分的な改修・補修など、お墓事で気になることがあれば、株式会社天久石材へご相談ください。真心をこめてお手伝いさせていただきます。

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