慰霊の日

6月23日は慰霊の日。

第二次世界大戦末期の沖縄戦において多くの尊い命が奪われました。その数は20万人を超えています(一般住民94,000人、旧日本軍94,136人、米軍12,520人)。現在の那覇市の人口はおよそ32万人・・・那覇市の人口の2/3にあたる人々が犠牲になったと考えると、あらためて犠牲者の数の多さに驚いてしまいます。

沖縄県の子どもたちは授業の一環として「平和学習」に取り組む機会が多いものです。学校での授業はもちろんのこと、小学校の遠足などで戦争の舞台となった場所、鎮魂の場所へ出向くことがあります。戦争の悲惨さを目の当たりにし、子供ながらに「命どぅ宝」の精神が自然に身についているように感じます。

そのお陰か、慰霊の日の正午の黙祷というのは大人になっても習慣づいているものです。戦後75年、あの悲惨な戦争の記憶を忘れないように、再び争いが起こらないように世界平和を願う心と、追悼の想いを込めて祈りを捧げたいですね。

さて、新型コロナウィルスの影響は様々なところへ波及していますが、平和学習にも影を落としているようです。いわゆる戦争体験の語り部の方は高齢の方が多いので、自粛傾向にあるということ。それは仕方ないことだと思います。

体験者の方々は多くの記憶を私達に残してくれています。

「お母さんは背中に射撃を受け背中の奥深くに破片が突きささっていた・・・」
「葬式をすることもできず、ただ土の中に埋めるだけ・・・」
「みんな、シーミーには会いに来なさいよと言って息を引き取った・・・」
「戦争はない方がいい・・・」

このような記憶や貴重なメッセージから受け取るものは多々あります。

この時期になると、ラジオからは沖縄を代表するアーティストHYの「時をこえ」を耳にする機会も多くなりますね。歌詞もメロディーも素晴らしく印象に残る楽曲です。

『昔の話を聞いたのさ・・・』から始まる歌詞、おばぁとおじぃが一番伝えたいキーワードは

『家族の事を1番に』
『命どぅ宝の言葉こそ忘れちゃいけないもの』

と感じます。そして、私達ができる行動は・・・「伝える」ことなんだと思います。歌のサビでも

『誰かに伝えなきゃ』
『僕らが伝えなきゃ』
『届けなきゃあなたへ』

と綴っています。

私たちは戦禍の記憶を語り継いでいかねばなりません。

さて、今年はユンヂチです!家族の繋がりを受け継ぐお墓について行動をおこすには良い年まわりとされています。

お墓もおじぃとおばぁが大切に守り抜いてくれたもの。私たちは次の世代へ大切に繋いでいかなければなりません。

お墓の建て替えや改修などをご検討の方は天久石材までご相談ください。見積もりは無料です。まずはお気軽に問い合わせくださいね。

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