ゴールデンウィークも終わり一段落・・・。GWに清明祭(シ―ミー)へお出かけの方も多かったことでしょう。さてさて、シーミーといえば準備が大変!まず、親族の各家庭には集合の合図がかかります!
ハイ。和子姉さんは、重箱。みっちゃんねえさんは、オードブル。ひろみは、おにぎり持ってきて。
さーきーは、餅とお菓子、お願いね。そうそう。千春は、勤め先の近くに花屋があるからお花、頼むね。
と女性には食べ物関連を、そして男性陣には、敷物やターフ、鎌などの道具類の担当が割り当てられる。それを仕切るのは大体が長男嫁。嫁いだ時から、家長を支える実働部隊リーダーとして活躍するのだ。
一度に大勢を対象とする場合、様々な知恵が必要となる。私が驚いたのが、中部地区のシーミーやBBQ、行事の際に配られるおにぎり。一合飯をビニール袋(一斤)にドサッと入れ、そこに油味噌を投入すると、ビニール袋の上からギュギュッと握り、ビニールの口をくるりと返して結んだものである。
初めて、そのスタイルのおにぎり🍙と遭遇した時、正直なところ「ナント!雑な…作り方」 とちょっと呆れた。
やたら大きいし、包みはラップでもなく、普通の一斤袋のビニールときたら、ちっとも可愛くないし、「ほれ。食え。」と言わんばかりの食べ物に見えた。しかし、その雑な作りのおにぎり🍙が中部地区ではスタンダードだという。
まず、なぜ一合飯サイズなのかを聞いてみた。答は、「お代わりしないで良いように…」。一合も食べれば、大概の人は満足する。人数が多いので、小さいサイズを作ってお代わりをされたら、一体何個を握る必要があるかわからない。
よって、一合飯サイズを人数分プラス2〜3個握るのだという。なるほど。握る個数を決めるためにあのサイズにしたのだ。
一斤のビニール袋を使用したのは、握る時に手が汚れないし、外で食べる際、手が汚れていても気にせずに食べることができるからだという。ここまでくると、その合理性に感動すら覚える。
見た目はともかく大勢の人に食事を供給するに当たり、迅速かつ衛生的、かつ的確な数量把握である。素晴らしい!
以来、うちのシーミーのおにぎり🍙も中部地区スタンダードを取り入れ、ビニール袋入りである。さすがに一合飯じゃないけどね(笑)
シーミーおにぎり🍙 来年の参考に・・・!