先日書店で目に止まった本、そのタイトルは「世界のお墓」。
へぇ~、世界のお墓を紹介している本があるんだ~と思い、パラパラッとめくると鮮やかな小屋の形をしたお墓や、美しい墓地など、日本とはちょっと変わったお墓の光景が目に飛び込んできた。
なかでも印象に残ったのが、ペインティングされた頭蓋骨が並ぶ画像・・・
頭蓋骨なんて、マジマジと見るものではないけれど・・・美しくペインティングされたその頭蓋骨はアートのような美しさで、不思議な存在感に惹き込まれてしまった。
このお墓の風習は世界遺産にも登録されているオーストリアのハルシュタット町の「骨の部屋」。ハルシュタットは山や湖に囲まれた美しく狭い土地。町民は最古のお墓に葬られる。
ただ、死亡者数のバランスが崩れると、先に埋葬した遺体の腐敗が終わっていないお骨を掘り起こし、それをきれいに清めてペインティングを施し安置するのだそうだ。
先に埋葬した遺体へのお詫び的な意味あいもあるのだろうか・・・
名前や職業、没日などのほか、故人をイメージしたペインティングが施され、丁寧に安置された頭蓋骨が並ぶ・・・。この美しいお墓にいつか行ってみたいな~と思いながら次々とページをめくっていくと、なんと沖縄の亀甲墓がドカーンと大きく掲載されていた。
世界に誇る亀甲墓!!お墓に眠るご先祖様や、お墓を作ってくれた職人さん、そしてシーミーで賑やかにお墓参りをして先祖供養をする子々孫々の人々など、亀甲墓にゆかりのある沖縄の人々を誇りに思えた瞬間。
思えば、亀甲墓に眠る人々も沖縄の独特な骨壷「ジーシガーミ」に丁寧に安置されている。デザイン的な派手さはないが、シンプルで味わいのあるデザインの「シージガーミ」。
この沖縄独特な骨壷にアートな装飾を施していくのはどうだろう?ハルシュタットのように、職業やその人の人柄なども記載して、さらにその人らしいペインティングを施していったら最高じゃないかな?
試しに、作ってもらおうかな?と思いながら、「世界のお墓」の次のページへと読み進めていくのでした。