南国のイメージが強いハイビスカス。アオイ科のフヨウ属の低木植物で、別名を仏桑花(ブッソウゲ)といいます。赤や黄色の彩り鮮やかな色合いは沖縄では見慣れたもので、家の垣根や道端、公園など、様々な場所で目にします。
お墓にも植えられることから方言名で『グソーバナ(後生花)』とも呼ばれています。あの世のお花ということでしょうか・・・。
また、『アカバナー』という人も!(黄色でもアカバナー?)
我が家での呼び名はアカバナーです。
小さい頃のお墓参りの記憶ですが、草木が生い茂っている間をくぐり抜け、ご先祖が眠るお墓への道のり。
「ハブがでるから気をつけて!」と、冗談ではなく本気モードで注意されることもしばしば・・・ハブの抜け殻を見た時には大泣きで、早くこの場を立ち去りたいと思ったものです。
でも、所々に咲くアカバナーを目にすると、なぜか安心・・・普段見慣れている風景に心が落ち着いたものです。幼いがながらにもお花の癒し効果を感じていたのでしょうね。
緑の草木と青空と赤いお花に囲まれたお墓参り・・・思い出が鮮やかなカラーで蘇ります。
ハイビスカス、ブッソウゲ、グソーバナ、アカバナー・・・
たくさんの呼び名がありますが、沖縄に住む私達の身近にあるお花の代表格。お好きな呼び名で愛着を持ってくださいね。
そうそう、私のお墓の周りにはアカバナーを植えてほしい。
沖縄の青い空によく似合うアカバナー。
綺麗な花を咲かせたと思ったら一日でしぼんでしまう繊細なお花。
一日一日を一生懸命美しく咲き誇る姿をいつまでも見ていたいから。