▼旧暦7月13~15日の沖縄のお盆。この三日間は何をやっているのか?
前回は沖縄のお盆について大まかにご説明しました。今回は具体的に、三日間何をやっているかについてご紹介します。沖縄では13日を『ウンケー(お迎え)』、14日を『ナカビ(中日)』、15日を『ウークイ(お送り)』と呼びます。
まずはお盆初日のウンケー。お迎えという言葉どおり、祖先の霊をお迎えする儀式を行います。まずは仏壇のお供え物を整え、夕方になると自宅の入り口前でろうそくなどの迎え火を焚き、ご先祖様を家に招き入れます。なお、この日の夕食は『ウンケージューシー』という、沖縄ではポピュラーな炊き込みご飯を食べるので、スーパーやお惣菜店などではパック詰めされたジューシーが並ぶのが風物詩となっています。
ナカビはご先祖様も家に戻ってきてくつろいでいる日とされていて、特に大きい行事は行われませんが、親戚の家への挨拶回りがこの日に多く行われます。
そして、最も大切なのが最終日のウークイです。祖先をあの世にお送りする日なので、家族や親戚が集まって仏壇で拝み、ご先祖さまとお別れをします。午前0時ごろになると、玄関や外で『ウチカビ(あの世のお金)』を燃やし、家族全員でお見送りをします。このウチカビには、あの世でヒンスー(貧相)にならないようにという願いが込められています。
この時間になると、町のあちこちからエイサーの音が聞こえるようになります。これが『道ジュネー』で、地元の青年団などが地域を練り歩き、夜中にもかかわらず多くの観衆が集まります。本場のエイサーが手軽に見られるチャンスでもあるので、太鼓の音を頼りに夜の街に繰り出してみるのもいいものですよ。