海の安全や豊漁を祈願する、沖縄流ボートレース『ハーリー』の季節到来!

▼海の安全や豊漁を祈願する、沖縄流ボートレース『ハーリー』の季節到来!

沖縄の5月や6月といえば梅雨。ジメッとした毎日が続きますが、そろそろ梅雨明けかなと、沖縄県民に感じさせる行事が『ハーリー』です。海に囲まれた沖縄ならではのお祭りで、旧暦の5月4日に県内各地で行われる、龍を形どった手漕ぎ船のボートレースです。漕ぎ手や旗持ち、舵取りなどを合わせて、乗組員は10名から最大で40名ほどにもなります。ハーリーは漢字で『爬竜(はりゅう)』と書き、糸満市では『ハーレー』と呼ばれています。

その歴史は古く、約600年前から行われているとされ、その起源は中国福建省や広東省で端午の節句に行われる『龍舟節』と言われ、豊見城市が発祥とされていますが、1400年代には首里城の龍潭でハーリーが行われたという記録も残っています。

ハーリーの見どころはなんと言ってもその迫力。海の安全を祈願する『御願バーリー』に続いて、チームごとのトーナメント戦で争う『本バーリー』が行われます。2隻で争うことが多い本バーリーは、最近では出身地域、職域、各種団体、学校とチームが参加し、南城市の奥武島では米軍関係者のチームも出場するほど、地域性に富んだ行事となっています。

那覇ハーリーを除き、県内の殆どのハーリーは旧暦5月4日(2018年は6月17日日曜日)に行われます。オススメの見学場所はスタート・ゴール地点の周辺です。スタートと同時に漕ぎ手たちの荒々しい息遣いが聞こえ、岸では太鼓や鐘などを持った応援団の大声援や指笛が響き渡ります。

多くの地域で丸一日かけての行われるお祭りですので、日中は日よけや熱中症対策は必須。夏の到来を感じさせる勇壮な行事を、ぜひ間近でご覧になってみてはいかがですか?

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