男にとってお墓は、ベンツと一緒…かもね

うるま市のあるお宅に訪ねた時のことである。
初めて行くお宅なのに、主は家に招き入れ一通りもてなした後、帰りながらお墓を見て行って欲しいと言ってきた。
親戚なら分かるが、全く地縁血縁が無い私…、お墓に案内されるってどういうこと?

まさか?! 私を息子の嫁にとでも思っているのだろうか?
アラフォーバツイチですけど…いいのかしら等と妙な心配をしつつ、お墓へ向かった。

そのお墓は、那覇市内の墓地にあるお墓と比べておよそ3倍の広さ。
更に、お墓を囲む壁沿いがベンチになっているのだ。

「親戚のオジーオバーは、膝が痛くて下に座れないわけ。だから、椅子みたいに腰掛けると楽さ~ね。そんなわけで、ベンチぐぁーをつけたわけさ。」

なるほど。このお墓に、大勢の親戚が集まり、ご馳走を頂いたり、お喋りに歌や踊りと結構な時間を過ごすことを考えた上での気遣いが、ベンチぐぁーなのだ。

「ここに50人位入って、皆で楽しく盛り上がる」と主は言葉を続けた。

はは~ん。
お墓は、男にとって、頑張った人生の証なのだ。
高級車(ベンツ)=マイホーム=お墓 と全く同格の存在なのだわ。
と考えると、ベンチ付きのお墓を無邪気に自慢する主がとても可愛く思えた。

そこで、「本家の長男として、皆が集まりやすいお墓を作ったのは、偉いと思う。」
と伝えると、主はとても嬉しそうだった。

さてさて、話は代わって、つい先日、石垣島へ行って来た。
石垣島には何度か足を運んでいるが、このエッセイを書くようになって、私の頭のセンサーは、自動的にお墓に反応するようだ。

でっ、気づいたのが、石垣島には屋根付きのお墓が結構あるという事実。
強い日差しを避ける為、沖縄本島でも、タ―プやブルーシートがすぐ張れるよう、ペグが付いているお墓は見かける。
しか~し、石垣島の屋根付きは、石で出来ているお墓本体と一体型なのだ。
『強い日差しや雨から参拝者をしっかり守りますぞ!』という力強い屋根が付いている。

「うわー。これって、お金かかってるよね~」

私が叫ぶと、案内してくれた石垣島出身のTさんが、
「これは、親孝行墓ですよ。だって、暑くもないし、雨にも濡れないし・・・。僕は三男ですから関係ないけど、こんなお墓を建てたら絶対自慢しますよ。」とのこと。

やはり。
高級車(ベンツ)=マイホーム=お墓=頑張った人生の構図が浮かび上がる。

屋根付きのお墓。
暑い沖縄ではホントに有難いと思う。
後世の子孫が集まる空間を快適にしたいという思いで建てられたお墓。
それを建てた人物は、やがて一家のレジェンドになるのだろうな~。

頑張った人生の証としてのお墓を作りたい。
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