あの世のお正月『ジュウルクニチー』とは?

▼あの世のお正月『ジュウルクニチー』とは?

沖縄にはお正月が3回あるとご紹介しました。新暦の正月、旧暦の正月、そしてもう一つは、あの世のお正月『ジュウルクニチー』です。2018年は3月3日が当たります。沖縄では『あの世』のことを『後生(グソー)』と言い、ジュウルクニチーはご先祖様のお正月という位置付けです。

この風習は先島諸島、特に八重山や宮古では盛んに行われており、この日に合わせて里帰りをするなど、年中行事の中では新正月や旧正月よりも大切にされている地域もあるほど。春に行われる清明祭(しーみーさい)と並んで、沖縄の二大墓前祭と言われています。帰省できない場合、那覇の三重城(かつて先島諸島を結ぶための港だった)でお供え物を並べ、故郷へ向かってお祈りするという風景も、この時期の風物詩となっています。

当日は朝早くからお墓の掃除をし、親戚一同で墓前に重箱料理などを捧げ、祖先をご供養します。その後、捧げた料理をみんなで囲みつつ、お墓の広場で三線や踊りで楽しみます。かつては三日から七日間も行われたそうです。

この一年以内で亡くなった人のことを『新霊(ミーサー)』といい、ミーサーのある家のことを『ミージュウルクニチー』と呼び、通常のジュウルクニチーよりも盛大に行います。

ちなみに、ジュウルクニチーに当たる風習は本土でも存在します。『念仏の口明け』という、正月を迎えてから初めて仏様をまつり、念仏を唱える日で『後生始め』とも呼ばれています。

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