「重い扉を閉める日は、はじまりの日。――識名霊園、コンクリートの家を畳む。」

重い扉を閉める日は、はじまりの日。
――識名霊園、コンクリートの家を畳む。

識名霊園へと続く坂道を登ると、ふわりと潮風が通り抜けます。

幼い頃の記憶にあるこの場所は、いつも賑やかでした。清明祭(シーミー)の時期になれば、あちこちでお重が広げられ、カビバーチ(線香)の香りが立ち込める。コンクリートの平らな屋根の上は、私たち子供にとって格好の遊び場で、先祖代々の「家」は、親戚が集う温かな場所そのものでした。

しかし、時が経ち、ふと見上げたその家には、深いひび割れが走っていました。

頑丈だったはずの「家」の悲鳴

沖縄の過酷な塩害と強い陽射し。戦後に建てられた多くのコンクリート墓が、今、静かに限界を迎えています。剥がれ落ちた壁面から錆びた鉄筋が覗く様子を見るたび、「いつかどうにかしなければ」という想いが胸を締め付けます。

「お墓を壊すなんて、ご先祖様に申し訳ない」 「自分の代で終わらせてしまうのは、罪ではないか」

そんな葛藤を抱えながら、放置すればいつか倒壊し、誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない。そして何より、次世代の子供たちにこの「重荷」を引き継がせたくない。その想いが、重い腰を上げるきっかけとなりました。

「解体」ではなく「お引越し」という選択

いざ解体工事を決めると、それは「破壊」ではなく、先祖を不自由な場所から解放してあげる「お引越し」なのだと気づかされました。

専門の業者に相談し、一つひとつ手順を整えていく。役所への手続き、そして何より大切な「閉眼供養(魂抜き)」。お坊さんの読経が響き、長年閉ざされていた重いコンクリートの扉が開いたとき、不思議と心に爽やかな風が吹き込んだような気がしました。

重機が入り、形ある構造物が取り除かれていく光景は、一見寂しく映るかもしれません。しかし、そこにあるのは「終わり」ではなく、管理という義務から解き放たれ、純粋な「想い」へと形を変えるプロセスなのです。

識名の風に吹かれて

更地になったその場所には、もう大きなコンクリートの塊はありません。

でも、そこから見下ろす那覇の街並みは、以前よりもずっと近く、親密に感じられました。「これからは、場所や形に縛られず、いつでも心の中で会えるね」。そう心の中で語りかけると、背負っていた見えない重荷が、すっと軽くなるのを感じました。

コンクリートはいつか朽ちますが、共に過ごした清明祭の笑い声や、家族を想う気持ちは、形をなくしても消えることはありません。

識名霊園の坂道を下りながら、私たちは新しい一歩を踏み出します。それは、ご先祖様と一緒に歩む、より軽やかで、より温かな未来への一歩です。

 

「いつか」を「今」に変えるために
――識名霊園での解体工事、まずは弊社へご相談ください。

「お墓を畳む」という決断の先に、多くの方が直面するのが「費用は一体いくらかかるのだろう?」という現実的な不安です。

識名霊園は、高台ゆえの傾斜地や道幅の狭い区画も多く、お墓の大きさやコンクリートの厚み、そして重機が入るルートによって、解体費用は一件ごとに異なります。だからこそ、私たちは「現場を自分の目で見て、納得のいくお見積り」をお出しすることを大切にしています。

弊社が大切にしている3つの安心

  1. 現地調査・お見積りは無料です 「まずは相場を知りたい」という段階でも構いません。識名霊園の特性を熟知したスタッフが、現地を詳細に確認し、明瞭な内訳をご提示します。

  2. 行政手続きもサポートいたします お墓の解体(改葬)には役所への申請が必要です。複雑に感じる書類作成や手続きの進め方も、丁寧にご案内いたします。

  3. 想いに寄り添う丁寧な施工 単なる「作業」としてではなく、ご家族の歴史への敬意を持って、最後まで真摯に解体・整地を行います。

独りで悩まず、まずはその胸の内をお聞かせください。 お墓の老朽化、継承の悩み、そしてこれからの供養のカタチ。お客様とご先祖様にとって最善の答えを、私たちと一緒に見つけていきましょう。


【お問い合わせ・無料相談窓口】
[㈱天久石材] 電話番号:[0120-759-148]
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