こんにちは。
沖縄もかなり寒くなってきました。気温上では確かに10度代なのですが、風がかなり強くて体感気温6度とか4度とかを叩き出すこの季節。
この季節の寒さを、沖縄では「鬼ムーチー」の季節の寒さという意味で「ムーチービーサ」と呼びます。
本土ではあまり知られていないかもしれませんが、沖縄では昔から大切にされてきた行事食です。
1.鬼ムーチーとは
今年2026年は1月26日(旧暦12月8日)が「鬼餅(鬼ムーチー)」の日です。
沖縄では旧暦12月8日に「子供が健康に育ちますように」「病気をしませんように」という願いを込めて鬼ムーチーを作って食べる習慣があります。
ムーチーとはもち米を月桃の葉で包んだお餅です。月桃は独特な香りもさることながら、防腐効果もあると言われています。
最近では白ムーチー、紅芋ムーチー、黒糖ムーチーなど、味のバリエーションも増えてきました。
2.鬼ムーチーの由来
鬼ムーチーは沖縄の昔話、「鬼餅」が由来とされています。
簡単に解説すると以下のようなお話です。
昔、ある村にとても力の強い男がいました。
男は次第に自分の力を誇るようになり、人に乱暴をしたり物を奪ったりするようになっていきました。
やがて男は人里離れた場所に住みつき、完全に「鬼」として恐れられる存在になりました。
村人達は誰も逆らえません。
そんな中鬼の妹だけは「兄を止めなければ」と心を痛め、ある日もち米を蒸して餅を作り、兄を「たくさん作ってきたから景色でも眺めながら食べよう」と誘いました。
兄には瓦を入れた餅を、自分のものは本物の餅を持って。
瓦の入った餅をパクパク食べる兄を見て妹は「本当に鬼になってしまった」と悲しみ、高い山から突き落として殺してしまいました。
村人は鬼を退治した餅のことを「チカラムーチー、ホーハイムーチー、カリームーチー」と呼び、ムーチーを炊いた煮汁は「ウネーフカ、フコーウチ(鬼は外、福は内)」と言って屋敷の周りにまき、ムーチーを包んだ葉は十字に結んで人の出入りする入り口や軒先に吊るして鬼が家の中に入ってくるのを防ぐようになりました。
3.今と昔の鬼ムーチー
昔は家族や親戚が集まってみんなで手作りするのが当たり前でしたが、今ではお店で気軽に買えるようになりました。
形や味は違っても、子供の健康を願う気持ちは今でも変わりません。
鬼ムーチーを食べることは「鬼(災い)を体の外へ追い出すこと」。
特に体が弱いとされていた子供達を守るため、「子供にムーチーを食べさせる」という習慣が根付いてきたのかもしれません。

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