1.重陽の節句とは
中国から伝わった5節句の一つで、旧暦9月9日に行われる行事です。
元々中国の陰陽思想では奇数の数字を「陽数」偶数を「陰数」と呼ばれ、「陽数」は縁起がいいものと言われていました。
その中で最大の陽数となる「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び不老長寿や無病息災を願う日とされました。また、菊の花が咲く季節でもあるため、「菊の節句」とも呼ばれています。
3月3日の桃の節句や5月5日の菖蒲(端午)の節句、そして7月7日の七夕と比べて認知度が低く、行事を行わないご家庭も多いですが、古くから伝わってきた行事です。大切にしたいですね。
2.沖縄での重陽の日
本土では菊の花びらと漬けた菊酒を飲んだり菊湯に浸かったりしますが、沖縄では菊の葉を3枚入れた器に泡盛を注ぎ、ヒヌカン(火の神)やトートーメー(仏壇)にお供えします。
これをチクザキ(菊酒)と呼びます。
日々のお供物と合わせてヒヌカンには三杯、トートーメーには2杯お供えするそうです。
そして集まった人々でウサンデーしてその菊酒をいただきます。お酒が好きなご家庭ではなみなみとお酒を注いでお供えする所もあるようです。
お酒が飲めない子供には、大人が菊酒をつけて子供のおでこにチョンチョンとつける「ウビナディ」をするのが一般的です。
3.「菊」の意味
中国では「菊」は薬草として使われており、延寿の力があるとされていました。また、香りは邪気を払うとも言われています。そこからさまざまな風習が日本や沖縄に伝わってきたのかもしれません。
また、沖縄では不老長寿や健康だけでなく、山仕事や鍛治仕事など危険を伴う仕事をしている人の「手足の安全」を願う御願としての意味としてもあり、別名「ティフィサヌウニゲー(手足の御願)」とも呼ばれ、家族の身体の健康を願う行事でもありました。
4.子供の成長を見守る節目
菊酒(チクサギ)の日は、菊酒を供えるだけでなく、一年を振り返り無事に過ごせた感謝を伝える日です。
また、大人は菊酒をウサンデーし、子供にはウビナディすることで健康や長寿、健やかな成長を祈る日でもあります。
桃の節句、菖蒲の節句、七夕などの行事と同じく、子供の成長を願い祝う節目の日として、ぜひ今年は菊酒をお供えしてみてはいかがでしょうか。

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