清明祭(シーミー)、旧盆、お彼岸(秋分)、そして十五夜と若夏から秋へかけての行事が終わり、これからどんどん年末へ向けてまた忙しくなっていきますね。
お墓や仏壇の前で重箱を広げて親族で過ごす姿は、「ご先祖様と一緒に楽しむ」という沖縄ならではの供養の形ではないかと思います。
今日はこの供養の根底にある考え方の一つ「回向(えこう)」についてお坊さんに聞いたので、お話ししたいと思います。
1.回向(えこう)とは? 沖縄の供養と共通点
「回向」という言葉は、仏教用語です。サンスクリット語で梵(「転輪」「変化する」「進む」)という意味で、「回向」という時はその漢訳になります。
現在では、簡単に言うと自分が積んだ「徳(功徳)」を他の人やご先祖様にも振り分けてみんなで幸せになるようを願うこととされています。
これはご先祖様への感謝や親族や門中(ムンチュー)の絆を大切にし子孫繁栄を願うなど、沖縄の供養の心にも通じていると感じます。
回向はご先祖様たちの供養にとどまらず、ご先祖様を敬う私たちの善行が、結果として自分たちの幸せにつながるという巡りの思想です。
2.お墓を建てる・整えることも大切な「回向」の行い
お墓作りも「回向」そのものだと思います。
風雨に強く、代々受け継がれる立派なお墓はご先祖様が安らかに眠る場所であり、それを整えることはご先祖様への最大の敬意です。
また、お墓がしっかりと整備されていればお墓参りをする子や孫も気持ちよく手を合わせることができます。これは子孫がお墓参りをするという善行を続けることができる土台となります。
特に沖縄のお墓は亀甲墓や破風墓に代表されるような重厚な作りであり、ご先祖様と子孫を何百年にもわたって繋ぐ「回向の器」とも言えるかもしれません。
3.今日からできる「回向」
回向はお経や念仏を唱えることや特別な儀式だけではありません。
お墓や仏壇を丁寧に掃除したり、親族で集まってご先祖様を偲んだり、ご先祖様の歴史を子供達に語り継ぐなど、日々の一つ一つの行いがご先祖様を安らかにし、それが巡って自分たちの幸せにつながるのです。

ご先祖様へ想いを込めたお墓づくり、墓じまい、お墓の売買などお困りの方はいつでもご連絡ください。