沖縄では山や丘、斜面だけでなく、街中でも良くお墓を見かけます。
その中には訪れる人が誰もいない、草木に覆われた「無縁墓」もあります。
写真のように、古くとも大切に手入れされたお墓の隣にある階段を不思議に思ってみてみると、その先に無縁墓があった、などは良くあることです。

沖縄のお墓は「家」と「親族」のつながりの象徴であり、生者と近い場所です。そのため無縁墓はあまり多くないと思われがちなのですが、実際はそうではありません。
これは沖縄の歴史的背景が深く関わっています。
1.戦争による断絶
沖縄戦では多くの家族が犠牲になりました。そのため、墓を守る人が途絶えてしまった家もありました。
2.移住や家系の途絶
本土や海外へ移住したことで沖縄に残って墓を継ぐ人がいなくなった場合です。戦前では南米やハワイに移住した人々の家系に多くみられました。また、昨今では県外など遠方に引っ越してしまい、お墓を継ぐことができないケースも年々増えています。
3.都市開発の影響
都市部では道路建設や開発などにより墓地が取り壊され、移転させられることも多々あります。その際に移転されなかった墓が「無縁墓」とされることがあります。
無縁墓は、誰にも顧みられなくなった存在であると同時に、「家族の形」「つながり」「供養のあり方」を考えさせる存在です。
核家族化や少子高齢化が進む現在では、沖縄だけでなく全国で「墓じまい」や「永代供養」の話題が注目されるようになってきました。
沖縄の無縁墓は単なる「放置された墓」ではなく、歴史と社会の転換期の変化を静かに映し出す、大切な遺産です。
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