もう早くない! 沖縄のお盆について7 「道ジュネー」

もう早くない! 沖縄のお盆について7 「道ジュネー」

本題の前に。

今日は8月29日、旧暦7月7日タナバタです。

以前にも書きましたが、沖縄の旧暦のタナバタはお墓を掃除し、ご先祖様にお盆のお知らせをする日となっています。

我が家代々のお墓も涼しいうちに行って掃除をし、ご先祖様にお知らせをしてまいりました。

あの世(グソー)ではご先祖様たちも帰省の準備を始めた頃でしょうか。

 

さて、沖縄のお盆といえば、エイサーは欠かせません。

エイサーはもともと踊念仏が発祥と言われ、お盆の時期に帰ってくる祖先の霊を供養するために踊られてきました。それだけではなく、踊りを通して五穀豊穣・大漁追福・商売繁盛・家内安全・無病息災・安寧長寿・夫婦円満・子孫繁栄・招福祈願・厄除祈願など多岐にわたる願いを大事に踊ります。

その年の新築の家の庭で地元の青年会がエイサーを踊る光景は今でも健在です。

また、このエイサーを踊りながら各地区を練り歩くことを「道ジュネー」と言います。

お盆最終日の「ウークイ」の日に先祖供養のために地域を歩いて各家を周り、それぞれの家の先祖が無事にあの世(グソー)に帰れるよう祈願するのです。

「エイサー エイサー ヒヤルガエイサー」という有名な曲の中にあるこの文言は、もともと浄土宗系の念仏歌のなかにあるお囃子がそのまま取り入れられていることからも、仏教の踊念仏とのつながりがよくわかります。

現在ではウンケーの日だけではなくお盆の3日間通して行われたり、夜だけでなく昼も行われるなど、活動は盛んです。

また、これらは地元の青年会が行っており、各家から寄付金を募りさまざまな活動に役立てています。

さらにエイサーや青年会の活動を通じて若者たちに目標や居場所を与えるというような側面もあり、青年会の団結力は非常に強いようですね。

 

来週末

はいよいよお盆(旧盆)です。

沖縄のスーパーも活気が出てきて賑わっています。

この時期はこの世もあの世も大忙しなのかもしれませんね。

 

 


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