沖縄のお盆は、1日目を「ウンケー(お迎え)」、中日を「ナカヌヒ」または「ナカビ」、最終日を「ウークイ(お送り)」と呼びます。
今日はそのウンケーの日についてお話ししようと思います。
ウンケーはご先祖様をお迎えする大切な日です。そのため、事前準備も大切です。
- 仏壇や家の中を掃除し、供物台や周辺を整える。
- ソーローホーチ(精霊箒)の準備をする。
- 重箱・果物・菓子など供物を準備する。
- ウンケージューシーの準備をする。
このお供物やジューシーにももちろん意味があります。
- グーサンウージ(長いサトウキビ)…グソーから帰ってくるご先祖様の杖や帰り道の目印
- ナイムン(果物)…りんごや梨、みかん(オレンジ)、スイカなどはもちろん、バナナやパイナップル、マンゴーなど沖縄特有のお供物も多いです。みかんは子宝、りんごは母性、バナナは父性を表しているそうです。
- ウンケージューシー…ショウガやフーチバー(よもぎ)など香りの強いものを加えます。これは無縁仏や邪気を寄せ付けない魔除けの意味があります。
- ウサチ(酢の物)…ご先祖様以外の存在(チガリムン・無縁仏)へ代替食ともされます。ご先祖様のジューシーを無縁仏に奪われないようにお供えするものです。
- ソーローホーチ(精霊箒)…あの世から長旅をして家まで帰ってきたご先祖様の足のよごれを払うために、メドハギを束ねた箒で、玄関脇に立てかけます。近年ではあまり見かけなくなりました。
- ウンケーダーグ(旧盆にお供えする団子)…7個を皿に盛り付け、お仏壇下段にお供えします。7個というのにも意味があり、グソーまで関所が7カ所あるとされる「七関所」に由来します。
沖縄では「ウンケーヤヘーベトゥー、ウークイヤヨンナー」と言われ、ウンケーは早くから、ウークイはゆっくりとやる習慣があります。
そのため、ウンケーの日は朝一番でヒヌカンに旧盆を迎えたご挨拶をし、早々に準備を始めます。スーパーも混み合い、準備に大忙しです。
最近はお供物やお客様に出すご馳走をスーパーやお店などで手配する家も増えています。
早めに準備するのもいいかもしれませんね。